So-net無料ブログ作成
検索選択

さきほどから何をしているのだね? [今日話したこと]

昨日救急室から入院した人がいるが診断は肝膿瘍というもの。
研修医が下調べしているが、さっきから5分ほどCTを眺めて、首をかしげている。
「さっきから何をしているんだね。」
「いえ、肝膿瘍わからないなぁと思って」
「どんな患者さん?」ときくと、「ええと、、」とカルテを見直す。
この患者は66才で直腸癌の手術後。その転移で5ヶ月前にPDを受けている。発熱で来院したのだが、
つい1週間前に来院していたときのlaboは問題なかった肝機能が今回は上昇している。
PDとともに肝臓切除しているためか膿瘍の読みは難しくなっている。

若いドクターにはわかりずらい話かもしれないが、画像所見の結果の特異度はそれぞれの疾患、そしてそれぞれのケースによって違う。感度も読影者によってもかわる。

自分の読影力がないだけが診断ができない理由ではないのだ。ましてやPD後の肝切後非常に読みにくく特異度も感度も落ちてしまう。だがその反面、検査前確率は俄然上昇していることを臨床推論の情報にいれているだろうか?診断できなければ致死的となりうるもの、ある程度overdiagnosisになることも許されるのではないだろうか?
君たちは他のドクターのカルテを見るときそれをなぞってみていてるだけでは、全く意味がない。画像の勉強ならまた教科書をよんで見直せばよい。このドクターが造影CTまでを決断した思考は何だったのか?そしてそれは正しかったのか?自分ならどうしただろうか?そして次にどう生かせるだろうか?そういう問題意識を持ってカルテの奥の方を読んでください。

結局除外診断的に、ここじゃないかなというところを肝膿瘍と判断して治療が開始されていた。
また、放射線科の読みは別の所を指していたことを付け加えておこう。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。